当たり前ながらこの世のすべてのものに寿命があり、全ての恒星にも寿命があります。恒星はその大きさと質量から運命が決まっているといわれており、我々の太陽の場合、確か白色矮星になると教えられました。
22日付の科学誌「ネイチャー」で、地球の最後がどうなるかを想像させる現象という内容の記事が公表されました。
、死に向かっている星が放出する巨大なエネルギーで砕け散ろうとしている惑星を、天文学者らがケプラー宇宙望遠鏡などで初めて直接発見したとのこと。
米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのアンドリュー・ファンデルバーグ博士らによると、地球から570光年離れた乙女座にある矮星が寿命の終わりを迎えつつあり、その星が出す重力と熱で小惑星が砕け散って蒸発しようとしているということです。
ファンデルバーグ博士によれば、この惑星は断末魔にあるとのこと。矮星は核融合反応により水素がなくなると、元のサイズの100~200倍に膨張して赤色巨星となり、最後には崩壊して大きな重力を持つ白色矮星に変化する。この白色矮星は、地球より若干大きいのだそうです。
科学者らによれば、太陽も今後約50億年をかけて同じ過程をたどるらしい。地球は太陽に近いため、太陽が赤色巨星になれば飲み込まれてしまう可能性があります。地球がそれを免れても、太陽は白色矮星に変化するため、地球を含む惑星の軌道は不安定になり、多くは白色矮星に引き付けられ、崩壊してしまいます。乙女座では、まさにその現象が進行中なのです。
白色矮星に変化しようとする矮星が発見されたのも初めてで、この小惑星は矮星から83万キロ離れた所を4時間半で周回しています。
以前は自分から光を放つ恒星の情報程度しかデータはなかったのですが、最近の天文学の進歩でしょうか、惑星の情報も入るようになりました。しかし不思議ながら、地球を一歩出た話となると途端に親近感が減るのです。これは当たり前として片づけられてしまいますが、あまり皆話題にしないので近く感じません。人間って不思議ですね。身近なことで精いっぱいで、とにかく生き延びることにのみ普段汲々としています。でも、この宇宙に存在するという意味では、とても大きな天体たちと同じなのですが。