ラグビーのワールドカップで盛り上がっています。
五郎丸選手の体格すごいですね。ラグビーは詳しくないですが、私が思うに、格闘技よりも強い体力が必要なのではないかとも思うのです。大概の格闘技は1対1で戦い、正面から攻めます。相手の動きをよく見て、突っ込んだり、組んだり、かわしたり。しかし、ラグビーのタックルは、どこから来るのか予防のしようがありません。格闘技ではありえない、後ろからの不意打ちもあります。そのため、特に攻撃を受けとめる力、タフさは格闘技選手より求められるのではないかと思うのです。
ラグビーの話題が盛り上がったのは、確か、南アとの試合に勝った直後ではなかったでしょうか。
南アといえば、過去にはアパルトヘイトの国でした。アパルトヘイトは、白人至上主義で、黒人が支配されている差別状態。しかし、民族運動の結果、ついには黒人が主権を取ります。立役者はネルソン・マンデラ氏でした。
しかし、その結果、国民の経済状態は逆に悪化します。イギリスに支配されてた時代と比較して、経済格差も大きくなり、貧困層も増えたといわれています。本当に幸福度が上がったのかどうか疑問であるという時期もありました。
どうやら自由を求めた結果、自由を勝ち得た瞬間、自由を使い切れなかったのではないかと思われるのです。
ドイツの心理学者のエーリッヒ・フロムは「自由からの逃走」を書きました。人間は束縛から逃れるために戦い自由を得ますが、いざ自由になると自由をどうしたらいいのかわからなくなり、自分を束縛してくれる組織の一員に戻るという内容だったと思います。
ここが問題だと思うのです。
やはり人間は、自由を求めて、自分の思いを実現させる建設的な方向があるはず。また後程考えてみましょう。