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2重人格を扱ったドラマを見ると、現実にあり得そうに思えません。
というのは、そのような人物に出会ったことがないからです。

でも、多重人格として「解離性同一性障害」という病名があるので、
たくさんの症例に裏付けられた精神疾患なのでしょう。
いまや誰も疑う人はいません。

ただ、気分が変わりやすく、本当に同じ人間なのかと思える人や、
嘘っぽい発言ばかりする人、実は虚言症だったりするのですが、
そんな人は結構多く見かけます。

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でも皆、常に単一のアイデンティティを維持しているので、
多重人格ではありません。

多重人格とそれ以外の似たような人格を識別してみましょう。

多面性を有する人格

状況によって、別人のようで見えても、本人が意識して使い分けていて、
周囲に迷惑がかからなければ、むしろ心の豊かさの現れだといえます。
ある一面と別の一面をつかい分けられるのは、健康な証拠です。

態度や口調が一変することがあっても、それが立場や人間関係を考慮した使い分けであれば、
多重人格ではありません。

パーソナリティ障害
より多重人格と似ているのは、境界性パーソナリティ障害。人格はひとつのままで、
良い・悪いの両極端の間を揺れ動きます。

ほかに多重人格と間違われやすい病理に、統合失調症があります。
態度や口調が状況によって両極端になり、生活に支障をきたしているが、自覚があるという場合です。

二重人格・多重人格

主たる人格とは明らかに異なる、別の人格が現れるようになった状態です。
医学的には「解離性同一性障害」と呼ばれます。

態度や口調だけでなく、性別や年齢もかわり、本人にその症状についての自覚がない場合、
多重人格の可能性があります。

さて、多重人格でもっとも興味深いのは、別の人格がオリジナルの人格を越えた能力を発揮すること。
24の人格を持つ多重人格のケースで有名になった「ビリー・ミリガン」の場合、人格ごとに
複数の訛りの外国語を話す、アラブ語の読み書きができる、利き腕が異なるなど
誰にも説明できない謎がありました。

特定の人格になった時にものすごいスピードで学習するのだとか、
サバン症的特殊能力が発動し、高速学習するとかの説明もありますが、
的を得ていません。

「訛り」は幼少期からのインプットが無ければ、それを操るのは不可能に近い。

しかも人格は突然現れている。
幼少期から培われたものではない。

私はこれも、一種の超常的現象と考えます。
有効な方向に応用できれば、能力開発に使えそうです。

しかし、脳の謎は深い。
物理的観測対象になりえないだけになぞ解きは困難です。

そういえば、私もいつもの自分の意識ではなく、行動し、
それに本来の自分が気づいていないことがありました。
今はもうないのですが、20代から30代のころ。

そう、それはただ泥酔していただけでした。


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