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「知恵者たる熟年層が疎まれる日本」と極論してしまいますが、
会社のこの構造以外でも、一般的に高齢者は疎まれています。

香港で見かける風景のひとつに、
エレベーターから降りる家族の真ん中に
かなり高齢の「老人」が居ることです。
多くの場合、車椅子に座っていることが多いのですが、
早々たる人数の家族を従えて、デン!と構えています。

別にその老人が威張っているわけではないですが、
少なくとも周りの家族たちは、その老人を敬っているのは、
振る舞いを見ればすぐにわかります。

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一般的にどの国でも、中華系はこの傾向が強く、
核家族でも、よく家族で集まります。

「老人が疎まれている」という印象は受けません。

韓国でも、老人はもとより、目上の権限が強いです。

その他、南アジアに目を向けても、
年を重ね、体力も落ちた人たちを邪魔にするような行為を
目の当たりにする国はありません。

日本は特殊です。
心情的には、そうでない人が多いと思えるし、またそう期待したいですが、
社会自体が、変化が激しく、その変化に付和雷同することが「良し」とされる日本社会。
若者中心に出来上がっています。

「部族の酋長」という次元に話を持っていくと、
滑稽な感じになりますが、
人生の知恵は、基本的に人間社会では、大事にされてきたのです。

この辺のところをわきまえるべきで、
いつかは皆老人になるということを忘れずに、
知恵者になることを誇りに思える社会が来ることを願ってやみません。