シャープが、今日の新聞によれば、3500人のリストラすることを
確定させたそうです。液晶事業の失敗で、5月半ばに、
2223億円の赤字計上をしたことがその要因なのですが、
諸行無常を感じます。
わたしも、この会社には納入業者の立場でかかわりがありました。
LCD-TV、特にAQUOS全盛期は、購買部長との頻繁な調整をした記憶があります。
強い販売力の会社で独創的でもあり、
消費者に好まれる製品を製造できる会社だと思っていました。
原材料、海外工賃が円安で高騰したこと、
中国市場への販売が不振との理由ですが、
臨機応変に対応しないと、先駆者特権はもう償却してしまった現在、
技術力だけでは、
生き延びるのが困難になってきていることを目の当たりにしました。
現時点で、これほどの大手でなくても、同じ危機を感じている会社がたくさんあるはず。
国際取引はバランスですから、円安で儲かる企業があれば、その裏で、つぶれる会社も出てきます。
最近の政府の所業は、右傾化も含め極端すぎます。
政策の理由を取り切れていない自分が悪いのかもしれませんが、
マスコミに流布されている情報だけでは、
十分に理解できないことが多いですね。
国民に明確な理由を告げて、その上で、法案への賛成/反対を確認すべきです。
賛同が得られなければ、特権とも思える強行採決に持ち込まれることもあるのですが、
「何も決められないことになる」という言い訳をするのであれば、
とことん反論者に理解させ、互いの意見の「ここが違う」ということを、
互いに理解しあう必要があります。そのうえで、
「あなたの意見は理解するが、私の意見とは違うので、
このままでは収拾がつかなくなるので、
強行採決させていただく。わがままを許してほしい」
と開き直るべきです。
別に政府批判の記事ではないので、この辺にしておきます。
さて、シャープほどの会社であれば、世間の目もあるし、
リストラするにしても、きちんとした対応を取られるでしょう。
再就職斡旋はどの程度かわかりませんが、猶予期間、退職金、
海外派遣者は除くなどのことが記事にありました。
私の場合、海外派遣でありながら現地でリストラ、自力で帰国という
とんでもないブラックな話なので、比較になりません。
人権もなにもあったものではなかったので、
やはり、入る会社をよく吟味すべきと反省しています。
自由気ままに、偏った思想で生きてきた私にとって、
学生時代から就職の時期にかけて、
やはり、王道は、良い大学(今でいう偏差値の高い大学となるのでしょう)、
大手企業への就職、あるいは公務員への道を歩めということでした。
当時はまるで共感せず、日々哲学論に明け暮れた私の周りは、
ミュージシャンになったり、マスコミに行ったり、
スピリチュアルの道に進みUSAで行方不明になったり、
インドに修行行ったりと、今思えば特殊な方向へ旅立って行きました。
私はそれも正解ではないと思いつつ、
どこにも行き場がなく感じられ、
資本主義の真っただ中に入り込み、内部からなんとかできるだろうと思い、
中小企業を転々とすることになりました。
でも50代後半、一時は職を失ったものの、
不思議に生き延びています。