仕事上、物理的な管理ではどうしようもない状況に陥ることがあります。
それは精神的なダメージです。
これを解決するための方法をまとめるには、
ものすごいページが必要となるので、
ごく簡単にまとめます。
とっかかりはどうしましょうか。
そう、前の記事で「中道」を出したので、
今度は「般若心経」で行きます。
釈迦は、このお経の中で、心配の種は、5感を通して得られた情報が原因で、
それらをもとに勝手に思い悩むのだと分析しています。
たとえば、仕事でミスをしたとします。
その結果をつくろうのは、組織としての物理的サポートです。
でも、その解決策に至るまで、その本人に対する批判は避けられません。
優れた上司なら、状況を分析し、本人に与えるストレスを最小限にしながら、
適切なアドバイスをし、あとくされのない反省を促し、
組織に対するダメージを最小限に食い止めるでしょう。
その処置が一番、組織にとって有効だからです。
しかし、現実的には、そのような優れたビジネスマンにあふれているわけではありません。
もうすぐ還暦に近づく年齢までサラリーマンを続けてきた私自身、
「尊敬できる先輩、上司」は、ほんの2-3人しかいません。
何かストレスを感じる情報を得たら、「これは5感から来た情報」にすぎないと考え、
自分から少し客観的になることです。
情報の発信源たる人物は、次のようである可能性が高いのです。
*一時の感情で発言した
*その発言は、その人本来の考えではなく、総合判断せず、何らかの偏った条件から発言した。
*もう発言者はその発言を忘れている可能性がある。あるいは、考えが変わっている可能性がある。
*第3者から見て、正しい判断ではない。
*私の一時的な間違いを指摘されたにすぎず、私、全体を批判されたわけではない。
等々。
人は刹那的な思考に陥りがちであり、
ちょっと時間が経てば、考えが変わったり、
あるいは、その他の予想できていない要因が解決を促すことがあります。
私は、「問題や心配ごと」が生じたら、
自分と周囲が落ち着くのをちょっと見守ることにしています。
自分を生んだ宇宙の気まぐれだ!ぐらいに考えることです。
あるいは、「それでも地球は回っているし」などと思い、
少し落ち着かせることです。
いままで本当にいろいろな経験を積みましたが、
すべての懸案事項は「落ち着くところに落ち着いてきた」
のですから。