50代の再就職では、特殊能力が有利であり、ただ単にマネジメント経験が長いということでは、優位性が低いという話をしてきました。
では語学能力はどうでしょうか。そう、英語。
英語は、国際ビジネス社会で、他国の人と比べると、かなり劣っている印象があるのが、日本人です。
要は、海外のビジネスマンの場合、国外で、仕事をする人たちは、ほぼ確実に英語が話せます。
日本は特殊であり、英語は、トップマネジメントのステイタスでは、まだなく、できればいい程度なので、国外に出る日本人の中で、英語を話せない人たちの比率は下がりません。
そういう観点からすると、何か、特殊技能があり、かつ英語が話せれば、それは熟年層の転職には有利となるでしょう。
もし得意な外国語が、英語でなく、中国語であれば、現状ではさらに有利でしょう。
それが希少言語であれば、職種は限定されますが、より有利。
ただし、気を付けなければいけないのは、フランス語の場合、アフリカ派遣、スペイン語やポルトガル語の場合、南アメリカの派遣になる可能性が高い。
ビジネスで重要なことは、TOP同士が直接会話することです。希少言語の場合、通訳は必須となりますが、もう世界共通語である英語の場合、ビジネスのTOP同士が英語で話せないと、会話ロス、印象の面でマイナスです。
また、母国語が希少言語の国でも、TOPはほぼ英語を話せます。
そういう意味では、英語後進国日本では有用性が高いということになりますが、
裏を返せば、会社によっては通訳を使うことに無理がない文化もあるため、専門職としての能力が求められることにもなります。
海外からの撤退も加速している現在、海外支社の長として、現地人を束ねてきた経験者は、増えているはずであり、そのような職種の求人ランクが高いとは言い難い現状があるのですが、海外のポストで、「腰掛」で終わる日本人は少なくなく、本当の実力は、面接で、いかに実績と実力を示せるかということになります。
次の記事では、英語に継ぐ言語、中国語を見てみます。