ちょっと海外に出たので、若干内省の時間を持てました。
ということで、たまにはこのブログの本題に触れましょう。そう「転職」の課題。確かに年齢は、今の日本社会では、再就職には、ものすごいハンデです。繰り返すこともありません。
でも成功の確率を上げることはできます。
それは何か。
メンタルの強さを鍛えることです。
高齢?である私ながらに長年いろいろ経験して得た知識ですが、おそらく生まれながらにしてメンタルの強い人はいません。単に忍耐力が強いか、ストレス耐性があるか、ストレスのかわし方を会得してしているかの違いです。
よく世間でいわれる「鈍感」なやつがストレスに強いのは全くの誤り。なんとか耐えている人への僻みにすぎません。もとより、鈍感さが良いわけではありません。ストレスに負けない人は、かえって敏感なのです。
上にあげたストレス処理の3つの方法のうち、最初の二つは決して精神性として「ストレスに強い」わけではなく、身体能力も絡んできます。身体的に強い、過去に経験した精神的困難で耐性ができているなど。
誰にでもすぐに取り組める方法としては3番目の「かわし方」です。
まず問題をよく見つめて分析すること。
問題に遭遇したことからはは、もう逃げられません。
それを受け入れて、どうするかに全力を尽くすことです。
そして諦めがつくぐらい「人事を尽くして天命を待つこと」
やりきるには、これもいい経験と思うこと。
そして楽しんでしまえばいい。
なるようになるのだから、また精一杯やれば、悔いはない。
次には、その問題を解決できる「脳」を鍛えておくこと。
これは予防になります。
脳そのものの性能を高めることと、
「セロトニン」というストレス耐性を強める脳内ホルモンの分泌を促す食事の習慣をつけること。
次の食材には「セロトニン」を体内で作るために必要なアミノ酸「トリプトファン」が多く含まれています。
・肉、魚、大豆(特に納豆、油揚げ)
・ナッツ類(カシューナッツ、次いでピーナッツ)
・乳製品(特にチーズ)
それからこれはできる人だけになるかもしれませんが、
身体能力をつけること。
今からでは間に合わないと思われるかもしれませんが、
いきなりですが、「防具つけた格闘技」を軽くでいいので経験するとよいです。
身体的な戦いは一般の人はしません。
殴り合いなどはしたことがない人が多いはず。
でも一度経験してみると、他人との身体的な距離がわかるようになります。
でも素人ですから、絶対に防具をつけてやらなければなりません。
きちんとした格闘技道場にもお願いしなければなりませんが。
言葉で戦う、あるいは沈黙の戦いが続くということから、その相手との人間関係からストレスを感じることがほとんどの原因です。
でも人間はもう一方の側面ではフィジカルなものでもあります。フィジカル面での力を悟ることもメンタルの強さを鍛えることになります。
真に鍛え上げられた格闘家は、もはや自分から殴りかかることなどありませんが、周囲には一目置かれるものです。
最後に考え方の訓練として加えれば、まず「アドラー」心理学を学ぶのはいかがでしょうか。アドラーはフロイト、ユングと並ぶ3大精神分析学者の一人です。
世の中、「トラウマ」という言葉が簡単に使われています。そして、いろいろな障害の原因として簡単に説明させてしまいます。
アドラーは「トラウマなんてないんだ」と喝破しました。これはそれまで精神治療が原因ばかりを追及していたので、警鐘の意味もあったと思います。「ではどうしたいのか、どのように解決したいのか、どうなりたいのか」に問題解決の主眼を据えるべきだということです。「トラウマ」があるので仕方ないなんて納得しても何の意味もありません。
もとより、人間の心理は、物理学のように客観対象として観測したり、、計測できるものではありません。原因を分析することより、解決することです。誰も「トラウマ」をとらえたり測定できません。
次に仕上げは、「ウィットゲンシュタイン」の哲学です。日常のあらゆる常識を叩き壊してください。そして、再構築してください。彼特有のアフォリズム(短文にまとめた書き方)は、批判も多いのですが素人には読みやすいものです。
その果てには、もう「メンタル」が強い弱いの議論を忘れるはず。
高齢でも仕事は見つかります。