何かと気になるインドですが、ニュースが飛び込んできたので、気にせずに独断と偏見を語ります。
日本には、モディ首相が来日されたようですね。
このブログでもインドのことを何度か記事にしました。人口12億強の大国です。人口では2028年には中国をも抜く勢い。個人的にはとても親しみを覚える国なのですが、ビジネスとなると、他のアジア諸大国と比べると日本にとっては、まだ未知の国。
近年、バブル崩壊以来、日本は中国を工場と考え、コストの安さに目を付けたわけです。中国側も日本語教育が徹底していて、どの工事に出向いても、日本語の流暢な通訳が表に出てきて会話には比較的苦労はせずに、互いにビジネスを発展させてきました。
といっても、この中国アプローチ以前に、日本は台湾/香港と取引していたわけで、中国側の製造業者の多くは、台湾系/香港系が多かったわけです。とりわけ、台湾は親日的なので、中国へのアプローチも容易でした。
しかし、近年、中国の人件費は高騰しています。また、製造業の技術や管理能力は、日本の成功例の表面的な複製に過ぎず、問題解決の際の深堀度が浅く、世界的にみると、ユーザー層は中国離れが進行しています。
日本は、中国以前に、台湾、香港、シンガポール以外にも、タイ、マレーシア、インドネシアなどの南アジアにビジネスパートナーを求め、進出しました。その後、中国に出向くのですが、また、南アジアへの回帰論も出始めています。
そこで、インドです。確かに距離的に遠いですね。言語も中国のように向こうから日本語で話しかけてくるのは、すぐには困難でしょう。そんな状況もあり、まだ近づいていなかったと考えられます。
そこで、今回のモディ首相の来日。期待通りの発言だったと思います。戦後の東京裁判でのパール判事の日本擁護発言は、私も子供のころから尊敬に値すると記憶していました。インドはインフラ整備に日本に期待しています。これは日本の産業の活性化につながるはず。言語に関しては、向こう側でもしっかりと学習するでしょう。日本も英語教育、実践的英語教育の推進が必要です。
南アジアに続いて、とうとうインドが日本に目を向けたということは、アジアが変わる契機になったと言えるでしょう。