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私のリストラは、全く余裕のない、いわゆる事故のようなものだと考えていますが、深い反省の結果、予防法はあると考えるに至りました。

ただ、それを事件の最中に解決に向けて動けたかというと、無理だったと言わざるを得ません。

ただ、今、結果から反省して、当時状況を客観的にとらえれば、大事に至らず未然に防げたか、被害を最小限に食い止められたと思います。

そのような思いから、もし、同じような境遇におられる方々のために、ちょっとまとめておきます。

リストラそのものは、会社側の損益判断なので、社員たる一個人が、会社の損益を左右できるとは考えがたいので、解雇そのものを回避するという予防法ではなく、解雇前に、その場から去るか、辞令が出てもあわてることなく、受け入れられることを予防法と考えます。

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1.会社の死臭に対する嗅覚を磨いておく、会社の利益性に敏感になる。
これは利益性の問題なので、一般社員には隠されている場合が多いですが、
この記事は、高齢者対象、みなさんはもうすでに判断要素が何かをご存じのはず。

2.客観的に、組織にとって、自分が役に立つ要素を把握しておく。

3.能力把握、蓄積した経験を活かして、何ができるか、
何を転職先にアピールできるかをまとめておく。
履歴書や職務経歴書にまとめておいてもよいでしょう。

4.社長には、自分が信用する優秀な助言者がいるか、その意見を聞くか。
私はつまるところ、会社の力は社長の力を越えないと考えています。

これは社長自身がなんでもできなければいけないという意味ではありません。
社長にない能力を持った人材を近くに置き、社長は信頼して
その決定を承認すればよいのであって、
そのことができる能力を社長が持っていればよいのです。

わかりやすい例では、経営の神様「松下幸之助」氏の話を思い出します。
「私は何もできない、知・情・意の要素はみな周囲の者に任せてある。
私はそれをうまく使うだけだ」と。この話の筆者は、松下氏のこの能力を「徳性」
であると評していました。

せっかく最後になり信頼しているであろう周囲のブレインを疑い、
我を出して失敗する社長というものをよく見てきました。

ただし、ここに述べた方法の前提は、
高齢であっても、まだやる気があり、
自信があり、ただ、人間関係や、なんらかの不利な外的要因で、
職を失わざるを得ない場合であって、
やる気もなく、会社にぶら下がっている人たちには、
適用できない方法論です。