良い仕事をするには健康管理が必要です。
とにかく、長いサラリーマン生活にはいろいろありますので。
精神的にも、肉体的にもケアが必要です。
ちょっと話が飛びますが、難しい経典はまだまだ分かりませんが、
仏教の祖、釈迦の教えで、一番わかりやすい考え方に、「中道」があります。
一言でいえば、「やりすぎず、やらなすぎず」だと思います。
若いうちはいろいろと色気があり、やりたいことがたくさんあります。
ついやりすぎてしまいます。たとえばわかりやすいところでは、「飲みすぎ」。
二日酔いすれば「もう2度と飲むまい」と思います。
誰にでもその経験があるはず。
でも誰もそんなことは実行できず、まだ飲んでしまいます。
私はそれでいいと考えます。
ただ、徐々にやりすぎないようにすることが重要です。
また、逆に、体質的に全く酒を受け付けない人は別として、
何か打ち合わせの席で、「私は飲みません。」を
貫き通すのはいかがなものでしょうか。
テーマとしては質が低い例なのかもしれませんが、
「酒」というのは、人と人をつなぐ潤滑剤の役割があります。
その考えには多くの人が異論を唱えるかもしれませんが、
私はサラリーマンである限り、私の価値観ではそう思います。
もちろん、決して、「酒」を奨励はしていません。
自分自身、比較的、人より飲める量が多かったからかもしれませんが、
「中道」を守った「酒」により、仕事に貢献できたと思います。
健康を左右するものとして「食事」は、最も大きなファクター。
私自身、これも自慢できませんが、かつて「大食い」でした。
ただ、苦しいのに無理をするわけではなく、楽しんでたくさん食べてしまい、
それでもお腹の皮膚をつねって持ち上げられないほど、痩せていました。
だから、時々「フードファイト」なるTV番組を見ますが、食べる量は、
体系に関係がないことがわかります。ただ、苦しんで食べることは、
「やりすぎ」なので、「中道」に反しています。
ここに挙げた、いわゆる「物理的」な健康管理法は、
たったの2要素ですが、「中道」を守り、行き過ぎたら、戻るを繰り返していくうちに
年を重ね、飲みすぎたら、経験したくない苦しみを知り自然に大酒は飲まないようになり、
食べ過ぎたら、苦しくなり、自然に食べ過ぎは控えるようになります。
「健康法」として一部の人たちに人気のある「健康法 1日 一食」なんてのも、
「やらなすぎ」の感があります。食事は一日3回楽しむのが自然でしょう。
そして、健康が維持できるようになります。
最後にひとつ、ここで挙げた「中道」には呪縛されてはいけません。
なにかにとらわれる、「そうでなければいけないんだ」という考えは、
ストレスを生みます。
だから、「中道」をやりすぎず、やらなすぎずと考えて、
時に羽目を外しても構わないと思います。
それが人間であり、自然です。
中島敦の「名人伝」ではありませんが、
用いた手段は身に着いたら、それから離れてみるのも大切なことです。
次は精神面の健康管理を考察してみます。