さーて、ちょっと哲学的な記事とまではいかないですが、
非常時の心の持ち方みたいな記事が続きました。というのも、高年齢再就職というテーマは、それほど過酷だからです。
繰り返すまでもないですが、50代後半ともなれば、定年齢間近。記憶力、体力はあきらかに若者に劣ります。まともに働いてきた人には、専門知識、知恵と経験だけはあるといえるでしょう。
たとえば大企業のリストラ組の熟年層が、何のコネもない場合、いままで全く経験のない、仕事に就く。専門に従事されている方々には大変失礼なのですが、たとえば、タクシードライバー、清掃人、交通整理、ガードマン、土木工事などに従事せざるを得ないのでしょうか。職業に貴賤なしなので、どの仕事も価値のある仕事なのですが、社会に貢献することは同じだとして、やはり、それまでの専門性を活かした職場は見つからないのでしょうか。
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海外から自力で引き揚げてきた話をしました。
→海外勤務者は、現地で転職できるか
向こうを引き上げる前に、どうしても転職先を決めたかったのですが、無理でした。
現地での活動も、4年間も継続していたのですが、結局実らず。
敗因は、高齢。
管理職の話も時々でるが極めて稀であり、40代から埋まる。
特殊技術があるわけではない。
海外支社の社長、工場長などは、通常、後任が日本から来るので、
すでに海外に居る者を採用することはほとんどない。
日本でのステイタスを築いた人物は候補として最も多い。
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まだまだ自信があるのに、チャンスがない、コネがない。
ただ、高齢というだけで、会社にまだまだ貢献できるはずなのに、
採用されない。まだ体力はあるし、頭も大丈夫という人たちにいいたいことを
まとめます。
確認ですが、自信がなくてはその対象外です。
まだまだやりたいし、やれるのに理解されず悔しい思いをしているとうのが前提です。
求められる能力の筆頭は、問題解決能力。
若手にない経験がモノを言います。
若手の創意工夫も効果的とは思いますが、
高齢者には周囲がさんざん悩んでいる問題も、
過去の経験から鼻歌交じりに解決できることさえあります。
もちろん、体力、頭の回転のスピードには衰えがあるかもしれませんが、
無用なことをしない、うまい手の抜き方も心得ている50代には、
周囲のエリートもかなわないでしょう。
次は、専門能力を持った人たちを束ねること。
50代ともなれば、自分の専門領域の仕事ばかりでなく、
いろいろな局面で、その道のプロの手腕を見てきているはず。
当然、畑違いの仕事のプロ同様のことは、
見よう見まねでは容易にはできませんが、
仕事のインプットをアウトプットに変換するブラックボックスの機能を
たくさん目の当たりにしているでしょう。
その時の結果を使い、専門の能力者たちを束ねるのです。
専門家は、その専門能力を評価してあげれば、
やる気も増します。そして、その彼の得意でない分野の
ブラックボックス機能をさわりだけでも応用して結果を示せば、
彼はあなたに一目置くでしょう。
それで信頼関係が築けます。
そのような方法論は、採用後のパートナーとうまくやる
秘訣のようなものなのですが、実際、面接までたどり着いたら、
問題解決やプロジェクトの成功例を示すことは、
とても有効な手段です。